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   西田 亙の本:GNU 開発ツール -- hello.c から a.out が誕生するまで --

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2003-11-18 (Tue)

[Misc] Keynote on Mac OS X

Mac OS X で良かった・・

学会スライドの準備のために、Keynote が大活躍。ちなみに、私の普段の仕事環境は Mac OS X 一色。原稿執筆の時だけ、ssh 接続によりサーバー上や長年の愛機 SHARP Mebius 上で作業している。最近では、Mac OS X 上でコーディングする機会も増えてきた。

Photoshop で画像ファイルを編集しながら、シェル上の UNIX コマンドを用いて画像ファイルを自在に加工できるとは、まさに桃源郷の世界である。しかも、フォントは目に優しく美しい。「Linux から目覚めるぼくらのゲームボーイ!」が発刊されるまでの間に、なんとか「Mac OS X から目覚めるぼくらのゲームボーイ!」を Web 上に準備したいものだ。この機会に GBA 開発環境を Panther 上に全面移行してしまおう。

さて、Keynote だが、私は英語版からのユーザー。そのプレスリリースを見るなり、速攻注文した。かねてから、PowerPoint の汚いフォントに辟易していたからだ。このため、スライド作成にはいつも Illustrator を用いていた。

私は自他共に認めるフォント・フェチである。その昔、EPSON の PC-386 を安さに惹かれて生協で購入したものの、フォントの醜さに耐え切れず、「ソフトの互換性がなかった」という名目で RA21 に交換してもらったこともある。こんな私であるから、X-Window や Windows は生理的にダメ。体が受け付けないのだ。

この点、Mac OS X はまるで母親の胎内にいるかのように、心が安らぐから不思議だ。しかも、一皮剥けば BSD UNIX である。このアンバランスさが、何とも素敵。

そして、Keynote は最高に美しいスライドを作り出す。初めて Keynote を触ったとき、その圧倒的なクオリティーの高さに驚嘆したものだ。Keynote をレーザープリンターに例えれば、PowerPoint は大昔のドットマトリクスプリンターだよなぁ・・。また、画面上に Photoshop や Illustrator のファイルを直接配置できるため、学会準備は格段に楽になった。従来のように、論文用の Figure をスライド作成のために JPEG や GIF にラスタライズする必要がなくなったからである。

ただし、現時点ではフィルムレコーダーのドライバーが Mac OS X に対応していないため、PDF を経由して Photoshop を用いてラスタライズしなければならないことが難点。いまだにスライド持ち込みしか許されないケースも多いのである。