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   西田 亙の本:GNU 開発ツール -- hello.c から a.out が誕生するまで --

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2003-11-19 (Wed)

[Hard] Micro Air Vehicles

昨日のスラッシュドットジャパンで紹介されていた「エプソンが空飛ぶロボットを開発」に思わず反応。μFR (Micro Flying Robot)ですか?確かにこの写真は「来る」よなぁ。エプソン社曰く、

独自に開発した世界最高*4のパワーウェイトレシオ(重さあたりの出力)を持つ2つの超薄型超音波モータによって
プロペラを二重反転させることで浮力を発生し、世界初*5のリニアアクチュエータによるX−Y重心移動機構によって
空中での姿勢を制御いたします。

よく分からないけれど「二重反転」という言葉と形が、とてつもなく悩ましい。官能的ですらある。世界最高、世界初という言葉も刺激的だ。続いて曰く、

回路部には、電池は搭載しておりませんが、BT(ブルートゥース)による無線通信ユニット、制御ユニット、
ジャイロセンサや慣性センサやイメージセンサからなるセンサユニットを搭載しております。

今回のμFRの開発によって、マイクロロボットの活動エリアが従来の2次元(地上)から
3次元(空間)へと広がる可能性を示すことができました。

ぬぉ〜〜、Bluetooth &三次元制御プログラミングと来たもんだ。やってみたい!私はかねてから思うのだが、「飛ばしもの」をテーマにしてプログラミング講義をやれば、これは最高に面白いに違いない。このような実時間に縛られたシビアな世界では、Linux カーネルは通用しない。自分たちでコンパクトな RTOS を書き上げ、自分の手で書いた制御コードで愛機が空に浮かんだ瞬間って、どんな感じだろうか?これは、失神ものだよねぇ。このあたり、開発者の方々にインタビューして、記事を書いてみたいものである。

ところで、μFRを見ていて「陰気な男でいいですか 03/10/13」で紹介されていた「このページ」を思い出した。例によって、ドイツ語はチンプンカンプンだが、著者の思いは言葉を超えて伝わってくる。熱い、確かに熱い。写真の数々を見ていると、脳内のシナプスが発火しているのが分かる。物作りって、素敵だ。