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   西田 亙の本:GNU 開発ツール -- hello.c から a.out が誕生するまで --

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2003-11-13 (Thu)

[Hard] HD6809 & HD6445

石を引き継ぐこと

本日、我が心の師匠「いしかわきょうすけさん」から、封筒が届く。石川さんには、随分前にファンレターをお送りしたことがあり、以来何通かのメールをやり取りさせて頂いたことはあったのだが、今日は本物の郵便だ。

前もって、「秋葉原で見つけた HD6809 と HD6445 を送ります」というメールを頂いていたので、はやる気持ちを抑えながら開封。お〜〜、まるでサラピンのような40ピンDIP 達のご登場だ!

私のページを読んでくださった石川さんが、店先で目に止まったご両人(前者は8ビットCPU、後者はCRTコントローラー、何れも往年の名石)を私に引き合わせてくださったのだ。ありがとうございます。石川さんのご意志(石)、大切に引き継がせて頂きます。

それにしても「陰気な男でいいですか」は素敵なページだ。世の中に日記サイトは星の数ほどあるけれど、これほど刺激と人間味に溢れたページを私は知らない。毎日、訪れる度に「ワシも頑張らねば」という思いに駆られる。白状すると、Wataru's memo を始めたのは、このページに心を揺り動かされたから。残念ながら、石川さんのレベルには遠く及ばないのだけれど・・。

これは提供される情報のクオリティーが高いだけでなく、氏の飾り気のない正直さが大きく影響しているように思う。私も含め、およそネット上の記述というのは、「ええカッコしぃ」である。しかし、「陰気な男でいいですか」は違う。「03/10/31 調子の悪いのが続いている。今日は発泡酒なのだ。寝るのだ。」と、日々の逡巡も含めて正直に綴られていく。凡人が、この逡巡を書くとただのグチになってしまうのだが、氏の手にかかると、「高みを目指して模索せよ!」という応援歌に変わってしまうから、不思議だ。

氏の偉大さを思い知らされたのは、03/10/15 付けの日記中で登場した「Bluetooth 表示装置の写真」を見たときだ。一目見るなり「こりゃ負けた・・」と思った。「ダメなのは俺の方だよなぁ」とも思った。

真に実力のある人間は、自分の無知を認めることを恐れない。「無知を知に変える」術を知っているからだ。日本が誇るマイコン野郎に乾杯!