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   西田 亙の本:GNU 開発ツール -- hello.c から a.out が誕生するまで --

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2003-09-21 (Sun)

[Books] Structure and Interpretation of Computer Programs (SICP)

前言撤回、SICP を読むべし

昨晩、Exploring Computer Science with Scheme の4章までを読んだ・・が、分かったようで分からない。平易でスムースな解説に騙されそうになるが、ハタと立ち止まってみると「全然分かっていない」ことに気づく。C言語テキストでよく見られる「変数は箱です」、と同じこと。「こんな中途半端な理解で読み進んでも意味がない」と途中で諦め、ふて寝。

翌朝「やっぱ、こいつですかぁ?」と、分厚い SICP を手に取りエイヤっと気合いを入れて読み始めたのだが(大袈裟)、「ちょっと皆さん、この本凄いっすよ」と大声で叫びたくなるほどの出来。

1時間ばかし読んだところで、子供とその友達を約束していた公園へ連れて行く。子供の城へ行くつもりが、運動公園へ。「パパ、ここ違うよ」、「いいのいいの」と無理矢理進む。頭の中は小脇に抱えた SICP の続きを読みたい一心。園内でちょうど良い椅子と机を見つけ、子供は遊園地、パパは読書。台風の影響で強い風を浴びながら、読む、ひたすら読む。盛り上がってきたところで、「もう飽きた」と子供達。

「ほんじゃ、子供の城へ行きますか」と、一路新緑に囲まれた遊び場へ。しかし、松山というのは、なぜこれほどまでに、子供のための施設が充実しているのであろうか?

今度は、日当たりの良いテラスに設けられた椅子で読書。考えてみたら、子供の城で SICP を読むオジサンというのも、ちと危ないよねぇ。でも、面白いのだ。ひたすら集中して、子供達が帰ってくる頃にちょうど第1章を読み終わる。なんだか、回りの景色が昨日とは変わって見える。新しいプログラミング人生の始まりだろうか?詳細は、後日。

  • まとめ

あなたが、これから Scheme を学ぶのであれば手にすべきは Structure and Interpretation of Computer Programs だ。他の書籍は必要なし。邦訳本を買うなど、言語道断。細心の注意で書き下ろされた、奇跡のように明快な解説を、一言一言深く味わいながら読みこもう。