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   西田 亙の本:GNU 開発ツール -- hello.c から a.out が誕生するまで --

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2003-11-04 (Tue)

[Hard] 楽しきかな、ハードウェア道

HD63C09 10USドル也

先日見積もりを依頼した HD63C09 の返事が届く。1個10ドルらしい。これって、単純に 500 ドルを数量で割ったわけじゃん・・(50個も買い込んでどうすんの?>我)。

足下見られているような気がしない訳でもないが、夏目漱石のおじさん一人で昭和ロマンが手に入ると考えれば、安いものである。ただ、これではちと癪にさわるので、MC6845 や UART, PIO などもセットで再度見積もりを依頼してみよう。

ちなみに、MC6845 はモトローラが生み出した往年の名器(CRT コントローラー)であり、現代グラフィックスカードのご先祖様とでも言うべき存在である。もちろん、日本では手に入らないが、USBid.com であれば大丈夫。本当に便利、いや罪作りな会社だよねぇ・・。

6309/6845/UART/PIO/Flash ROM/Static RAM が揃えば、立派な BASIC マイコンが出来上がる。Static RAM については、既に入手済みだが、なんと 1MB で 500円である。私としては 32KB もあれば十分なのに、手軽に買える最小単位が 1MB なのである。それも、ワンコイン!吉野家の牛丼を一食抜けば 1MB の SRAM が買えるとは、良い時代になったものである。

Flash ROM は ATMEL AT29 シリーズを使う予定。32KB で3ドル程度であるから、またまた夏目漱石さんお一人で、潤沢なメモリー環境が揃ってしまうことになる。ただし、専用の Flash ROMライターは高価なので(数万円)、1600円の H8/3664F を使って、格安ライターを自作する必要がある。

こうなると、開発プラットフォームは x86-Linux/GNU、ターゲットは 6309 (6809)および H8/3664 という、三つ巴のクロス開発になりそう・・。もちろん、BASIC-ROM は GCC-6809 でコーディングする。考えただけで、鼻血ブーものだね。

妄想が確実に現実化しつつあることに、おじさんは年甲斐もなくワクワクするのである。

[Books] Basic television and video systems

本日、アメリカより「Basic television and video systems」が届く。これは McGraw-Hill 社の電子工学シリーズの1冊であり、Bernard Grob 氏が執筆した世界的に有名なリファレンス書。

ソフトウェアによるビデオ信号合成にはまった際に、ネット上の情報から、本書を読まずにテレビジョンを語ることはできない事を知った。1984年に出版された絶版書であるが、amazon.com より購入

届いた本は手垢にまみれ、大層くたびれた様相を呈していたが、不思議と不潔な感じはしない。JEB というイニシャルの持ち主が、本書を1ページ1ページめくりながら、考え込んでいる様子が20年の時を超えて目に浮かぶようだ。内容は噂通り、ため息が出るほどの素晴らしい出来。アメリカの技術者達は、幸せである。

それにしても、古書販売というのは素晴らしい。なぜ日本で、このシステムが実現できないのだろうか?

[Books] isbn.nu は amazon を超えるか?

つい最近、isbn.nu の存在を知った。このサービスは、私のような古書オタクには、たまらない存在である。例えれば、日本の価格.comBestGate の書籍版と言えるだろう。ただし、amazon はもとより、古書業者とも密接にリンクしているため、古今東西の書籍を総なめにすることが可能になっている。特に絶版書の検索能力は凄まじく、amazon.com を遙かに凌いでいる。

今後は、isbn.nu を利用してみることにしよう。