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   西田 亙の本:GNU 開発ツール -- hello.c から a.out が誕生するまで --

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2003-10-31 (Fri)

[Thoughts] BYTE よ、もう一度

インターフェース 1978年 6月号

本日帰宅すると、インターフェース・コピーサービス係から、依頼したコピーが届いていた。ちなみにトランジスタ技術は、未着。ページ数が多いので、手間取っているのかしらん。

さて、インターフェースより届いた文献はふたつ。ひとつは「1ビットプロセッサによる自動ドア制御の実験」、そしてもうひとつは「カセット・インターフェース --ソフト化の極限--」というもの。

前者は、バックナンバーのタイトルを眺めていて、「なんじゃこりゃ?」と思わず反応して注文してしまったもの。「1ビットで命令コードをどないして処理するねん?!」と、混乱していたのだが、届いた記事を読んで納得。レジスタ長が1ビットという意味だったのだ。レジスター1ビットでも、ここまで出来るのね。自動ドアさん、ご苦労様です。これでまた、自動ドアに対する世界観が変わったなぁ・・。

さて、問題のカセットインターフェースに関する文献だが、わずか2ページであるにもかかわらず、なかなか参考になる内容だった。インターフェース回路も、コンパレータ 3302 とフリップフロップそれぞれ1つを必要とするだけであり、おそらく最もシンプルなのではなかろうか?

ビット単位で同期を取るため、テープ走行の揺れはなんと±30%の範囲まで対応できるらしい。しかも、これだけの安定性を誇りながら、速度は1000ボー。H8のカセットインターフェースは、こいつで決まりですか?

同記事によると、本回路のオリジナルは、1977年に BYTE 誌で発表されたものらしい。困ったことに、その原典が記事中に記載されていなかたったので、早速 google。目指す原著のタイトルをここで発見。

Rampil, Breimeir 両氏による "The Digital Cassette Subsystem, Part 1: Digital Recording Background and Head Interface Electronics" が、該当記事らしい。う〜〜ん、読みたい!このサイトを歩き回ると、1970年代の BYTE には、心ときめくタイトルがひしめいている事が分かる。何て素敵な時代だったのだろう・・。

ひょっとすると、BYTE のホームページ上において、過去記事が販売もしくは公開されているかと思ったが、お話にならず。ネット上にもこの記事は出回っていないようなので、何とかして入手しなければ。

それにしても、CQ出版のコピーサービスは有り難い。McGraw-Hill 社 の対応を見て、再認識させられた。