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今日は、広島の実家に家族と共に里帰り。タクシーの車窓越しに「田んぼがないねぇ」と娘。確かに、広島の街も今や見渡す限りビルばかり。松山の風景に慣れてしまった身には、何やら違和感が募る。
途中下車して、お好み焼きを家族で食す。やっぱ、お好み焼きは広島風に限るよねぇ。こんもり盛り上がったキャベツの山が、しんなりとしていく様や、鉄板の上で繰り広げられる見事なてこ捌きは、何度見ても飽きない。出来たてのお好み焼きにオタフクソースをかけ、鉄板上で切り分けながら、ハフハフしながら頂く。うまヒ!
もうすぐ「ゆく年来る年」が始まる。ついこの間、除夜の鐘を聞いたような気がするのだけれど、時間が立つのは早いもの。この一年、自分は一体何をしたのだろう、何ができたのだろう?毎年自問する。
最近なぜか、漢文で習った劉廷芝の漢詩が頭に浮かぶことが多い。
年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず
実に深い言葉だけれど、この歳になって少しその意味が分かりかけてきたような気がする。人は自己の「認識」により、世界をいかようにも変えることができる。目の前の花は同じでも、その捉え方は人それぞれであり、時の移ろいと共に、その解釈も変わる。変われるということは、人間が持つ最も素晴らしい特性のひとつではなかろうか。
そんな事を考えていると、新しい年がやってきた。皆さん、良いお年を!