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この週末は缶詰状態で、ひたすら校正、また校正。最終段階に入っても、あちこちの文章や内容が気になる。手直しする。ページをめくっても、めくっても次のページが現れるので、思わずゲップを催しそうになる。「よくもまぁ、こんだけ書いたもんだよねぇ・・」と、我ながら感心する。
いきなり「ゼロからこれだけの分量を書け」と言われても、到底不可能である。しかし、毎月1回であればこれが実現できてしまうのだから、不思議だ。やはり私には「締め切りが必要」なようだ。いと情けなし・・。
Embedded UNIX vol.5が届く。「Linuxシステム縮小化計画」は、vol.4 では一回お休みしたので、今号が第4回にあたる。
今回は、いよいよ BusyBox の作者 Erik Andersen 氏の手によるコンパクトCライブラリー uClibc が登場。これまで触れていなかった、共有ライブラリーについて、かなり突っ込んだ解説を行った。
共有ライブラリーは現代 PC-UNIX の心臓部のひとつとも言えるが、その全体像は意外と知られていない。というか、これまできちんと解説されることがなかった。
今回の記事を読んで頂ければ、/etc/ld.so.cache ファイルの意味、その造り方、ダイナミックリンカーローダー ld-linux.so.2 の正体、などをご理解頂けることと思う。
さて、4回の連載を通じて、組み込み Linux システム構築の基本については解説し終わった。次は、いよいよ実践である・・が、鋭い読者は「次回は」が欠落していることに気づかれたことだろう。
実は Embedded UNIX vol.6 では、第一特集を担当することになった。「はじめての組み込み Linux」というタイトルは、編集部の方が決められたのだが、その予告内容はまさに「天こ盛り」状態である。確かに、私が大風呂敷で書いた内容だけれど、これ全部書こうとしたら、Embedded UNIX 全ページ使って2冊は必要だろうなぁ・・(遠い目)。
まぁ良い(良くないよ)。 賽は振られたのだ。 後は、オリジナリティー溢れる誌面で、読者の皆さんの期待に応えるのみ。