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明けて日曜日。昨日の深夜は、なにか頭の中で衛星がグルグル回っていたような気がする。そのためか、起床後 GARMIN 社を訪ねる。
と、いきなりトップページに Forerunner 201 という怪しいタイトルを発見。歳とっても、なぜかこういう嗅覚だけは落ちていくどころか、益々磨かれていくから不思議・・。
で、まるで誘蛾灯に誘われるがごとく "Enlarge image" ボタンを押す。泣く。カッコよすぎるっすよ。黒ベルトに GARMIN ロゴ、渋いなぁ。おまけにこの大きさで、12衛星のトラッキングOKなんすか?2年分の移動(トレーニング)データを記憶可能ですか(ホンマ?)。値段は160ドル、ポッキリっすか?
無意識のうちに "Add to cart" ボタンを探している自分が怖いが、幸いなことにこの商品の出荷は11月予定らしい。危ない、危ない。
「発売予定ですか、そうですか」と引き下がるほど素直な性格にはあらず。念のために、入手先をチェックしておく。で、とんでもないお店を発見。
GPS オタクは、GPSCity.com を前にして「みな、たなごころを合はせて随喜の涙をもよほしける」 ことだろう。全く鬼のような品揃えである。OEM Sensor GPS というコーナーまで用意されている。値段も、予想していた価格帯よりも遙かに安い。GPS が、ここまで普及していたことに驚く。考えてみれば、コギャル(古い)もみんな GPS 携帯を持っている時代だ。単なる私の勉強不足ということだろう。
しかし、一点だけオヤッと思ったことがある。それは Manuals というコーナーだ。このページには、驚いたことに GARMIN 社 GPS 製品の印刷マニュアルがズラリと並んでいる。
当然のことながら、商品には印刷マニュアルが添付されているようだ。さらには、GARMIN 社のホームページではマニュアルのPDFも無料で公開されている。それでもなお、ユーザーのために印刷物も販売している同社の姿勢は大したものである。気に入った。私は、この事実と先日のプロトコル仕様書を見ただけで、すっかり GARMIN 社のファンになってしまった。
しかしだ。翻って我が日本を見るにつけ、悲しくなってしまう。GPS について調べていると、日本では SONY が "GPS エンターテインメント" と銘打ち、HGR3 というハンディー GPS を売り出したらしい。そのコンパクトさは40gという驚くべきものだが、現在は品切れのようである。ホームページを見ても、昔の勢いはなく「アップグレードエリアの運営は終了いたしました」というメッセージが寂しく残されている。まぁ、撤退は良いのだが、問題は SONY と GARMIN 社のドキュメントに対する姿勢の違いである。両者の間に存在する、天と地ほどの落差は、一体何を意味しているのだろうか?
週末の google。一見、何気ない物欲回遊の旅のようにも見えるが、得られるもの、見えてくるものは意外と大きく、深い。
ついでにもうひとつ、超弩級の GPS サイトを紹介しておこう。中澤和夫氏のホームページだが、凄い。私はこのサイトを訪れた時、思わず言葉を失った。「日本にもこんな凄い人がおったんか・・」
GPS、国土地理院、空間データ、GARMIN communication protocol。フレーズのひとつひとつが、頭の中でこだまする。プログラマー魂がうずくなぁ。どうしよう<何を?
しかし、このサイトである意味一番面白いのは、トップページにある "参照状況" ですな。毎月のトップ10には日本の大企業がアクセス元として名を連ねている。私が上司なら、間違いなく「お前らプロだろう。プロなら、自力で調べんかい!」と一喝しているところだ。
ところで、このサイトに張られていたリンクを訪ねると、「愛媛県松山市を例にとって説明しましょう」という展開になってきて、ビックリ。なんと、著者である小林さんは愛媛大学の方らしい。灯台もと暗しだねぇ。今度、インタビューに行ってみようかしらん。日頃、病院・大学という閉ざされた環境で暮らしているため、私は分野が違う人と会うことが、ことのほか好きなのだ。